オトメは温和に愛されたい
鎖骨のあたりに沢山の軌跡を残して、温和の唇が下へ下へと降りてくる。
私は恥ずかしくて堪らないのに、温和は胸を隠すことも顔を覆うことも許してくれないの。
「俺がお前にすること、全部しっかりその目に焼き付けとけよ。――な?」
言われて顔にあてていた手を引き剥がされて、頭の横に置かれてしまう。
まるで降参したみたいなお手上げポーズにされて、
「押さえつけたりしなくても、自分でそこキープしとけるよな?」
じっと瞳を見つめてそんな風に言われたら、私、頷くしかなくて。
「いい子だ」
ニッと微笑んだ温和が、まるでご褒美をくれるみたいに胸の先端にチュッと吸い付いてきた――。
「や、あぁんっ」
その刺激に反応して思わず上げてしまった嬌声に、自分自身で驚いてしまう。
あまりの恥ずかしさにすかさず口を覆おうとしてから、温和の言いつけを思い出した私は、頭の横でギュッと手指を握りこんだ。
ダメっ。
口を塞いだりしたら、きっと温和に幻滅されちゃう……。
涙目になってキュッと唇を引き結ぶと、これ以上変な声が漏れてしまわないよう、奥歯に力を込める。
私は恥ずかしくて堪らないのに、温和は胸を隠すことも顔を覆うことも許してくれないの。
「俺がお前にすること、全部しっかりその目に焼き付けとけよ。――な?」
言われて顔にあてていた手を引き剥がされて、頭の横に置かれてしまう。
まるで降参したみたいなお手上げポーズにされて、
「押さえつけたりしなくても、自分でそこキープしとけるよな?」
じっと瞳を見つめてそんな風に言われたら、私、頷くしかなくて。
「いい子だ」
ニッと微笑んだ温和が、まるでご褒美をくれるみたいに胸の先端にチュッと吸い付いてきた――。
「や、あぁんっ」
その刺激に反応して思わず上げてしまった嬌声に、自分自身で驚いてしまう。
あまりの恥ずかしさにすかさず口を覆おうとしてから、温和の言いつけを思い出した私は、頭の横でギュッと手指を握りこんだ。
ダメっ。
口を塞いだりしたら、きっと温和に幻滅されちゃう……。
涙目になってキュッと唇を引き結ぶと、これ以上変な声が漏れてしまわないよう、奥歯に力を込める。