オトメは温和に愛されたい
「温和さんらしいメッセージ、しかと拝受いたしました!」
ショッピングモール内のベンチ。
人目もあるし、温和に抱きつきたい衝動をグッと堪えて、わざとビジネスライクに言って彼を見つめたら、温和が慌てて私から視線を逸らせるの。
「うるさいバカ音芽。そっちがその気なら、俺もお前のやつ見るからなっ!?」
って、怒ったように言うの、ホント可愛い。
私は別に見られたって恥ずかしくないもん。
「どうぞ、どうぞ♥」
ニコッと笑ってそう言ったら「余裕綽綽でムカつく」ってつぶやかれて。
私はそんな彼の様子に笑いがこみ上げる。
ややして、自分が嵌めていた指輪の裏側を見つめていた温和が
「“Only you can make me happy or cry.”って……おまっ」
何で私を照れさせる予定のあなたが、余計に照れるの?
温和が怒ったようにそっぽを向く仕草や、耳まで真っ赤に染めている様が本当に愛しくてたまらない。
そう。そこに書いた通り。
「“私を幸せにできるのも泣かせられるのもあなたしかいない”よ? 温和はそんな私のこと、“ムカつくくらい可愛い”って思ってくれてるんだよね?」
温和の顔を覗き込んだら、「知るか、バカ音芽」って吐き捨てられた。
でもね、言いながら温和が私の手をギュッと握ってくれたから、私はとても幸せです。
温和、お願い。私、ずっとずっと可愛いって思い続けてもらえるよう頑張るから……この先もこの手を離さないでもらえますか?
大好きだよ、私のひねくれ王子様――!
ショッピングモール内のベンチ。
人目もあるし、温和に抱きつきたい衝動をグッと堪えて、わざとビジネスライクに言って彼を見つめたら、温和が慌てて私から視線を逸らせるの。
「うるさいバカ音芽。そっちがその気なら、俺もお前のやつ見るからなっ!?」
って、怒ったように言うの、ホント可愛い。
私は別に見られたって恥ずかしくないもん。
「どうぞ、どうぞ♥」
ニコッと笑ってそう言ったら「余裕綽綽でムカつく」ってつぶやかれて。
私はそんな彼の様子に笑いがこみ上げる。
ややして、自分が嵌めていた指輪の裏側を見つめていた温和が
「“Only you can make me happy or cry.”って……おまっ」
何で私を照れさせる予定のあなたが、余計に照れるの?
温和が怒ったようにそっぽを向く仕草や、耳まで真っ赤に染めている様が本当に愛しくてたまらない。
そう。そこに書いた通り。
「“私を幸せにできるのも泣かせられるのもあなたしかいない”よ? 温和はそんな私のこと、“ムカつくくらい可愛い”って思ってくれてるんだよね?」
温和の顔を覗き込んだら、「知るか、バカ音芽」って吐き捨てられた。
でもね、言いながら温和が私の手をギュッと握ってくれたから、私はとても幸せです。
温和、お願い。私、ずっとずっと可愛いって思い続けてもらえるよう頑張るから……この先もこの手を離さないでもらえますか?
大好きだよ、私のひねくれ王子様――!