オトメは温和に愛されたい
そういえば――。
私、温和の写真、高校生の時に買った、例の修学旅行の写真以来、ちゃんとしたの、持っていない。
そう気付いたらソワソワと落ち着かなくなって、私はそっとベッドから離れると、玄関付近に放置されたままになっていた鞄からスマホを探して戻ってきた。
すやすやと眠る彼をこっそり写真に収めてから、ふふと笑って、もう一度布団にもぐり込む。
温和は私の気配を察すると、無意識なのかな。
眠ったまま私の頭を優しく撫でてくれて、背後からギュッと抱きしめてくれた。
起きなきゃいけない時間まではまだあと数時間。
薄い布越しに温和の体温を感じながら、私はそっと目を閉じた。
私、温和の写真、高校生の時に買った、例の修学旅行の写真以来、ちゃんとしたの、持っていない。
そう気付いたらソワソワと落ち着かなくなって、私はそっとベッドから離れると、玄関付近に放置されたままになっていた鞄からスマホを探して戻ってきた。
すやすやと眠る彼をこっそり写真に収めてから、ふふと笑って、もう一度布団にもぐり込む。
温和は私の気配を察すると、無意識なのかな。
眠ったまま私の頭を優しく撫でてくれて、背後からギュッと抱きしめてくれた。
起きなきゃいけない時間まではまだあと数時間。
薄い布越しに温和の体温を感じながら、私はそっと目を閉じた。