貴方の優しさに甘えてしまった

「急にどうされたんですか？
響が何か？」
と聞いた。
「違います。
　今日は、石井さんが心配できました。
　最近、なんか元気がないので、育児疲れとかしてたら、僕手伝いますよ。」
「ありがとうございます。
　でも、大丈夫ですよ。響はとても良い子です。やんちゃだけど、また、それは可愛いし。」

「なら、いいんですけど。
何かあるなら、言って下さい。
携帯番号渡しておきます。
いつでも連絡下さい。」
「先生は優しいですね。ありがとうございます。」
「僕は優しくなんかないです。
　もちろん仕事上では、優しいのを心がけています。でも、園児のお母さんが、疲れてるからといって、家まで来たりしません。
石井さんだったからです。」

『えっ？それってどういう意味？』

「では、僕は帰ります。」
「ありがとうございました。」
先生は帰って行った。

『頭混乱する。』
私は、パニックになった。