貴方の優しさに甘えてしまった
 次の日の1時に由美と会った。

「由美、あのさぁ、由美たち上手くいってる?」
「うん。特には。なんで?」
「実は、昨日、友達と飲んでて帰るときに、旦那さん見かけたんだよね。」
「時々、飲みに行くみたいだよ。」
「うーん、それが・・・。」
由美は言いにくそうだった。

「女の人と腕組んで歩いててさぁ。
私たちよりちょっと若いと思う。
同僚にしては・・・って感じで」
「え?」
「怪しいとこない?」
「実は・・・」
と、最近のスマホ事情を話した。
「あー、怪しい。」

『浮気?』
初めて、旦那の浮気を疑った。
『まさか』
と思いたかった。でも、思えなかった。
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