逆プロポーズした恋の顛末
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別れの期限を切ってからも、尽はわたしの部屋を訪れて、変わらぬ時間を過ごした。
一晩中セックスすることもあれば、何もせずにただ寄り添って眠ることもあった。
時間があれば食事を作り、一緒に食べ、テレビやDVDを観て、泣いたり笑ったりした。
いつまでも、こんな時間が続けばいいと思った。
でも、期限は期限。
初夏の訪れを感じる春の終わり。
最後の夜を過ごした尽は、わたしが起き出す前にアパートを出て、二度と戻らなかった。