逆プロポーズした恋の顛末

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わたしは、一晩思いっきり泣きあかして、それから、あらかじめ決めていたとおりに『Fortuna』を辞めて、引っ越した。

最初は、ホステス以外の仕事を探してみたけれど、何の資格も経験もないアラサーの元ホステスを雇ってくれるまともな会社は、なかなか見つからず。

ハローワークに出勤しているような気分になりかけた頃、かつて『Fortuna』に在籍していて、いまは自分の店を持っている京子ママが、自分のところで働かないかと電話をくれた。

どうやら、『Fortuna』のママが心配して、彼女にわたしを助けてやってほしいと頼み込んだらしかった。

不義理をしたわたしのことを心配してくれるママの気持ちが嬉しかったし、実際困ってもいたから、ホステス業に戻ることにした。

今度こそ、骨を(うず)める覚悟で――。

ところが。

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