リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「だって南先輩は、私に幸せを沢山くれたから。南先輩と過ごした時間は、他の何にも変えられない、かけがえのないものなんです」

それを聞いた先輩は小さく微笑んで、なにか納得したようにうなずいた。

「菫ちゃんの想いが確認できたところで、一つ教えてあげる」

「えっ、何ですか?」

「菫ちゃん、勘違いしてるよ」

「勘違い?」

「晴人と望月さんは付き合ってない」

大友先輩が何を言っているのか、理解できなかった。
< 101 / 123 >

この作品をシェア

pagetop