リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
——放課後の校庭。騒がしいはずなのに、今は二人だけの世界にいるみたい。

この世界に、私と南先輩しかいないみたい。


この日、私は初めて、好きな人が想ってくれる幸せを知ったんだ。


——ただ、先輩だけを想ってた。どんなときも。

週一回なのに、その週一回会えることがなによりも楽しみで、力になってた。
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