リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「えっ、なんでですか?」

「いや、いつもより口数が少ないなぁと思って」

無意識に亜希ちゃんに言われたことを考え込んでしまっていたのが、大友先輩にも伝わっ
ていたみたいだ。

「……そう、ですかね?自分ではよく分からないです」

「そう?いつもとちょっと違うけど?」

そう言って少し首をかしげた大友先輩。

くりっとした目と優しい笑顔、ハスキーな声が特徴だ。

いつもはふわふわと天然っぽいけど、ときどき鋭いみたい。
< 12 / 123 >

この作品をシェア

pagetop