リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「……叶わない恋じゃ、ダメなんですかね?」
「どういうこと?」
「ただ、そばにいられるだけでいいって思ってしまうんです」
大友先輩は私をしっかり見て、一呼吸置いたあと答えた。
「……それは、後々菫ちゃんがつらくなるだけだよ。最初はそれでいいと思っても、そういう気持ちは、徐々になくなっていくと思うな」
亜希ちゃんと同じこと言ってる。やっぱり、そういうものなんだな。
「恋ってさ、次から次へと想いが溢れて、止まらなくなるものなんだよ」
大友先輩がひとりごとのように呟いた言葉が胸に刺さった。
その後、大友先輩との間には少し気まずい空気が流れていたが、図書委員の業務は無事終わった。
「どういうこと?」
「ただ、そばにいられるだけでいいって思ってしまうんです」
大友先輩は私をしっかり見て、一呼吸置いたあと答えた。
「……それは、後々菫ちゃんがつらくなるだけだよ。最初はそれでいいと思っても、そういう気持ちは、徐々になくなっていくと思うな」
亜希ちゃんと同じこと言ってる。やっぱり、そういうものなんだな。
「恋ってさ、次から次へと想いが溢れて、止まらなくなるものなんだよ」
大友先輩がひとりごとのように呟いた言葉が胸に刺さった。
その後、大友先輩との間には少し気まずい空気が流れていたが、図書委員の業務は無事終わった。