リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「南先輩、もうすぐ夏休みですね」
色々な想いをかき消すように私は口を開いた。
「あーそうだな」
先輩は雑草を抜きながらそう答える。ときどき腕で汗を拭う姿が、私をキュンとさせた。
「夏休みの活動はどうするんですか?」
「清掃はしないけど、ここの手入れはするよ。植物は生き続けてるからね。休んでられないよ」
こんなに先輩に思われている植物が、少し羨ましくもなった。
「ですね。水をあげないと野菜も育たないし」
「あっでも、学校は休みだし、さすがにこんな早くからは活動しないよ」
夏休みに入ってからも先輩に会えるんだ。生きている植物に心の中で感謝した。
色々な想いをかき消すように私は口を開いた。
「あーそうだな」
先輩は雑草を抜きながらそう答える。ときどき腕で汗を拭う姿が、私をキュンとさせた。
「夏休みの活動はどうするんですか?」
「清掃はしないけど、ここの手入れはするよ。植物は生き続けてるからね。休んでられないよ」
こんなに先輩に思われている植物が、少し羨ましくもなった。
「ですね。水をあげないと野菜も育たないし」
「あっでも、学校は休みだし、さすがにこんな早くからは活動しないよ」
夏休みに入ってからも先輩に会えるんだ。生きている植物に心の中で感謝した。