リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「晴人?」
後ろから声がして、二人で振り返った。
「実花」
いつも冷静な先輩の驚いた声。
——大人っぽくて綺麗な人。高校生にはまるで見えない。
ストレートのロングヘアに短くしたスカート。まっすぐ伸びた綺麗な足。
私が圧倒されてしまった。
不意に先輩を見た。
表情ですぐに分かった。
……南先輩の、好きな人だ。
「こんなに早くから何してるの?」
「あぁ俺、美化委員だから、火曜の朝は早くから来て緑化活動。実花は?」
「そっかぁ。私は気分転換に朝学習でもしようかなぁって」
お似合いな二人。見ていられなくなって実花さんに背を向けた。
後ろから声がして、二人で振り返った。
「実花」
いつも冷静な先輩の驚いた声。
——大人っぽくて綺麗な人。高校生にはまるで見えない。
ストレートのロングヘアに短くしたスカート。まっすぐ伸びた綺麗な足。
私が圧倒されてしまった。
不意に先輩を見た。
表情ですぐに分かった。
……南先輩の、好きな人だ。
「こんなに早くから何してるの?」
「あぁ俺、美化委員だから、火曜の朝は早くから来て緑化活動。実花は?」
「そっかぁ。私は気分転換に朝学習でもしようかなぁって」
お似合いな二人。見ていられなくなって実花さんに背を向けた。