リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「よし!花の手入れ終了!」
先輩はそう言って立ち上がり、少し伸びをした。
辺りはちらほらと登校してくる人が見えていた。
「どうした?後輩ちゃん」
胸のドキドキを抑えるのに必死で、固まってしまっていた私に先輩は話しかけた。
「……なんでも、ないです」
先輩は少し不思議そうにしていたけれど、
「そう?早く教室行きな。もうすぐ八時になるよ」
それだけ言って私に背を向けた。
私は去っていくその背中を、恋に落ちたせいなのか、ぼーっとする頭で見えなくなるまで見続けていた。
家に帰ってからも次の日学校へ行く途中も、先輩の横顔が、笑顔が頭から離れなかった。
先輩はそう言って立ち上がり、少し伸びをした。
辺りはちらほらと登校してくる人が見えていた。
「どうした?後輩ちゃん」
胸のドキドキを抑えるのに必死で、固まってしまっていた私に先輩は話しかけた。
「……なんでも、ないです」
先輩は少し不思議そうにしていたけれど、
「そう?早く教室行きな。もうすぐ八時になるよ」
それだけ言って私に背を向けた。
私は去っていくその背中を、恋に落ちたせいなのか、ぼーっとする頭で見えなくなるまで見続けていた。
家に帰ってからも次の日学校へ行く途中も、先輩の横顔が、笑顔が頭から離れなかった。