リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
中学生の頃は、高校生になって彼氏ができたら、こんなおしゃれなところで一緒にお茶したいなぁとか考えてた。

まさか、片思いの先輩と一緒に来れるなんて思いもしなかったなぁ。


「いちごパフェ二つください」

「先輩も甘いもの食べるんですね。なんか意外」

「お昼の時間に食べるってのは、滅多にないけどね」

先輩は冗談っぽく笑った。


「そういえば、南先輩と大友先輩って、中学の頃から仲良いんですか?」

話題は大友先輩の話になった。

「まあ、二年間同じクラスだったからね。それなりには一緒にいたよ」


「二人、似てるとこありますよ」

「えっ、大友と?」

「はい。人のことをちゃんと見てるとことか」

前から思っていたけれど、二人はすごく似ていて、こんな私をいつも気にかけてくれる。
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