リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「菫ちゃんは、大友のことどう思ってるの?」

突然そんなことを聞かれて少し戸惑う。

「……えっと、どうって、」

どうして、そんなこと聞いてくるんだろう。南先輩には、私が大友先輩に想いを寄せてるように見えてるのかな。

「……ふわふわしてて天然っぽくて、後輩思いで優しい先輩です。でも、ときどき頼りになるから不思議な人です」

私は大友先輩の印象をそのまま答えた。


「……そっかぁ。大友、いいやつだよ」

「それ、大友先輩も同じこと言ってました。『晴人はほんといいやつだよ』って」

「まじで?」

「はい。相思相愛ですね」

「やめてくれ」

そう言って先輩は頭を抱えた。

そんな話をして二人で笑いあった。

このままの関係でいいから、こんな時間がずっと続けばいいのに。
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