リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
しばらくして店員さんが持ってきたいちごパフェは、いちごがこれでもかというくらい乗せられていて、キラキラしていた。

いちごを頬張る先輩を目に焼き付けつつ、パフェを存分に味わった私は、週に一度先輩に会う時間と同じくらい幸せな気持ちになった。


「……あっ!先輩、雨降ってきちゃいましたね……」

食べ終えた頃、ふと窓に目を向けると雨が降り出していた。

「あーほんとだ。今日は水やりしなくてよかったな」

「ですねー。たっぷりあげてきちゃった」

最近、天気が崩れやすくて困るなぁ。


「どうしようか。すぐ止むなら、ここで雨宿りしていきたいけどな」

先輩は窓の外を見て様子を伺った。


……できることなら雨が止むまで、先輩のことを独り占めしてたいなぁ。

目の前にいる先輩の綺麗な横顔を見てそう思った。
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