リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
……大好きだった南先輩の笑顔、またそばで見たいなぁ。

いけないいけない。こんなこと思ってちゃダメだ。



——でも先輩、もう少し好きでいさせて。

諦めるまで、もう少しだけ時間が欲しいよ。


……目の前が見えなくなった。

そうか、涙でぼやけてるんだ。


ポップを書いていた画用紙の上に、涙がぽたぽたと音を立ててこぼれ、インクが滲んだ。

あぁ、書き直しだ。
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