リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
本格的に寒くなってきて、マフラーや手袋を着けて登校する人がちらほら出てきた。
そんなある日。
学校に英語の教科書を忘れてしまって宿題ができなかったので、次の日の朝早めに登校した私は、教室で一人、問題を解いていた。
眠くて頭が働かなかったので、空気を入れ替えようと窓を開けたとき、花壇にいる南先輩の姿を見つけた。
隣には、実花さんがいる。
……そうだ、今日は火曜日だ。
毎週火曜日七時三十分は唯一、南先輩の隣に居られる時間だった。
でももう、その時間に先輩の隣にいるのは私じゃない。
二階の窓から二人を見てそう思った。
楽しそうに笑う先輩をしばらく眺めていた。
私と話してるときとは違う。先輩は、実花さんのことを愛おしそうに見ていた。
そんなある日。
学校に英語の教科書を忘れてしまって宿題ができなかったので、次の日の朝早めに登校した私は、教室で一人、問題を解いていた。
眠くて頭が働かなかったので、空気を入れ替えようと窓を開けたとき、花壇にいる南先輩の姿を見つけた。
隣には、実花さんがいる。
……そうだ、今日は火曜日だ。
毎週火曜日七時三十分は唯一、南先輩の隣に居られる時間だった。
でももう、その時間に先輩の隣にいるのは私じゃない。
二階の窓から二人を見てそう思った。
楽しそうに笑う先輩をしばらく眺めていた。
私と話してるときとは違う。先輩は、実花さんのことを愛おしそうに見ていた。