短編☆あいつ
 


まさかのまさかで
下りて来たのは
そう!
他の誰でもないあいつ。


やたら白くて
やたらピッカピカで
やたら車体低くて
やたらうるせぇ
その車の助手席から
いつも通り
やたら目立つ
やたら無表情のあいつが
下りてきやがった。


運転席にいるであろう
兄貴に向かって
無表情で手を振り、
車が去るのを見送るあいつ。


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