「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。

「ちょっと嫌なことあって、忘れたくてさあ」
まだ、男と会って2時間も経っていない。
けれど、わたしの心は少しだけ揺らいでいる。

もう少しだけでも、
彼のことを知りたくなっている。
男から漂う匂いが好きだった。
それは、香水ではない。
何とも言えない優しい雰囲気。
出会いなんかにカッコつけなくもいいんじゃない。
もっと、正直になりなよ。
そう囁いてくるもう一人の自分が心の中にいた。
< 117 / 166 >

この作品をシェア

pagetop