「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。
第八章 通りすぎゆく青春
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あんなことがあってから…
金沢の寒い冬、そして美しい春
あっという間に通り越してしまう。
もちろん、新たな恋の空を
思い切ってハングライダーで
飛ぶことなんてできていない。
心の奥底にある鳥かごの中は、
ボヤキ言葉でいっぱい。
もうちょっとで溢れてしまうほど。
お見合い相手から届いた手紙には、
「本当に残念です」
「お断りなんかしたくはありません」
「恋人未満、いや、友人でもOK」
「ゆき乃さん、ご連絡待ってます」
そこには、優しい言葉が綴られていた。