「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。
「俺が悪かった。これからは、ずっと、お前のことだけ見ているって。嘘ばっかり」
「ヒューヒュー。いいねぇ兄ちゃん。男らしいやん」

「その後ねぇ、ドラマのようにプロポーズ。嬉しかった」
紬さん、大切そうにカバンから婚約指輪を取り出し、テーブルの上に置く。
あれ、あれ、兄貴が秘密の引き出しにしまって置いたもの。
出番があったんだね。妹にはちゃんとバレているんだよ。

「兄貴、一生懸命に練習していたの」
彼女は幸せそうに最高の笑顔を浮かべている。

「ついにやったんだ。何と言ったの」

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