「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。

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─────兄ちゃんからのお詫び

「ゆき乃、ごめん、あてつけて」
「そうだよ。心配してあげているのに」
暫しすると、いつもの優しい男に戻っていた。

「ああー、兄ちゃん本当に泣いてるぅ」
紬さんは可愛いし、性格ブスでもない。
兄ちゃんには勿体ないくらいの女性。
よっぽどのことがなければ、怒らないひと。

「昨夜、突然に彼女が怒り、ひどく殴られた。バチンと」
渋々、兄は話してくれる。

「ぶたれたんじゃなく？」
「ああー、殴られた」

「紬さん、すご～い。やっちゃえ、やっちゃえ。パンチの雨あられだったんだ」
兄はこめかみをしきりに気にしている。
そういえば、彼女から聞いたことある。

「ダイエット兼ねてボクシングジムに通っているんだ」
最近の女の人は強いんだから。