君のこと、釣ってもいいですか?
「笑咲ちゃん。」

呼ばれて顔を上げた。

ここは屋上。

私と結珠くん以外、

誰もいない。

「僕と、付き合ってください。」

結珠くんは

まっすぐこちらを見ている。

返事をしたら、

気持ちを受け取ったら、

詩くんへの恋は終わるんだ。

この辛い思いから

開放されるのかもしれない。
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