君のこと、釣ってもいいですか?
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詩は夕方、駅へ向かった。

「詩!」

「かおり·····。」

「会いたかった。」

謎の女子は詩に抱きついた。

「離れろ。」

「そんなこと言うの?

この怪我を見ても?」

女子は腕を捲った。

そこには一生消えないであろう

痛々しい火傷のあとがあった。

「·····」

詩は黙ってしまった。

「行こ?

詩の家へ。」

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