完璧な君の苦手なこと。
私の父は、全国展開している衣類メーカーの社長で

いわゆる「かねもち」と言うやつだ。


家にはメイドさんが沢山いて、庭にはいつでも綺麗な花が咲いている。


この無駄に広い家は父が母のために建てたそう。


誰も乗らないくせに沢山ある車は、車好きの母のため。


まぁ、なんだ。
「親バカ」ならず「夫バカ」と言うやつなのだろう。

まあ、親バカでもあるんだけどね。


でも、1年ほど前。母が病気で亡くなった。


母が亡くなった時から私の運命は決まってたのかもしれない。


あの、完璧な王子に出会うという運命は。
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