SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「どうぞ…コーヒーです。社長」
「あ…早波さん…」
彼は声を上ずらせ、私を呼ぶ。とても動揺していた。
「あの…どうしました?社長」
「先ほど…会長から内線を貰った。早波さん…『藤堂コーポレーション』を退職するって本当か?」
彼は信じられないような表情で私に問いかけた。
声も震えていた。
社長の黒い瞳が事実を確かめようと私をジッと見ていた。
「はい…お世話になりました…社長」
「・・・いきなりどうして!!?」
彼の声に熱が篭る。
「どうしてって…人生のリセットをしようと考えまして」
沈着冷静でクールな社長の額に焦りの汗が滲む。
大地震が起きても、冷静でいられる鋼の神経の持ち主かと思っていたが、違った。
私の退職を訊き、これほどまでに動揺するとは思いもよらなかった。
驚くばかりで、私の方が冷静になってしまった。
「あ…早波さん…」
彼は声を上ずらせ、私を呼ぶ。とても動揺していた。
「あの…どうしました?社長」
「先ほど…会長から内線を貰った。早波さん…『藤堂コーポレーション』を退職するって本当か?」
彼は信じられないような表情で私に問いかけた。
声も震えていた。
社長の黒い瞳が事実を確かめようと私をジッと見ていた。
「はい…お世話になりました…社長」
「・・・いきなりどうして!!?」
彼の声に熱が篭る。
「どうしてって…人生のリセットをしようと考えまして」
沈着冷静でクールな社長の額に焦りの汗が滲む。
大地震が起きても、冷静でいられる鋼の神経の持ち主かと思っていたが、違った。
私の退職を訊き、これほどまでに動揺するとは思いもよらなかった。
驚くばかりで、私の方が冷静になってしまった。