SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
吉良さん達と別れ、私達は駐車場へと向かう。
「お待ちしていました…社長、奥様」

航さんには私が退職後、新しい秘書が付いていた。
大手派遣会社『ベアリング』の桐谷柊(キリヤシュウ)さん。
私より二歳年下二十七歳。

年下だけど、落ち着いた雰囲気のある眼鏡の似合う知的な男性。

後部座席の扉を開けて、私達を乗せると運転席に乗り込み、エンジンを掛けた。

「社長…会長よりお電話がありました。至急折り返し、ご連絡してください」
「分かった…」

秘書の桐谷さんは非常に優秀で、航さんは頼りにしていた。
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