SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
公道に出たところで、航さんが運転する桐谷さんに切り出す。
「来週から・・・妻の葉月を社長秘書として復帰させるつもりだ」
「では、私は・・・」
「派遣会社との契約がある…君を解雇する意志はない…こちらの都合だからな・・・すまない…桐谷君」
「いえ・・・」
「葉月は記憶の一部を失っている…部屋に閉じ込もっていては…色々と考えこむばかりだ…仕事をしていれば…気が紛れるだろうと…そんな感覚の復帰だ…申し訳ないが…君の主導で葉月に仕事を割り振る形でお願いしたい」
「承知しました…後から来た私に仕事を割り振られるのは余りいい気はしないと思いますが…よろしくお願いします…奥様」
「あ、はい…こちらこそ…お願いします…」