SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
『レオン』のお弁当と簡単な副食で早めの夕食を食べる。

「お風呂の掃除は俺がするから…任せておけっ」
「はい、お任せします…」

「一緒に入りたいと言ったら、怒るよな…」

「え、あ・・・私達…やっぱり…キスの先…済ませているんですか?」

「挙式の夜に済ませた…ウィーンでも君を抱いたぞ…それも憶えてないのか?」

「記憶にないです…」

「・・・そうか・・・無理にはできないしな・・・残念だな・・・でも・・・君の初恋の人が吉良だとは驚いたよ。おまけに吉良の秘書が美紅とは…」

「諏訪部先生の奥さんと仲いいんですね…」

「いや…良くない…寧ろ一番会いたくない女性だ。もしかして…その話も忘れた?」

「はい…」

「その話は忘れてもいいけど…俺との熱い夜も忘れているなんて…寂しいな…」

航さんは頬杖を付き、私を残念そうに見つめる。



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