SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
別々にお風呂に浸かり、ベットは同じ。
でも、カラダは離れていた。

彼からすれば、新婚さんだし、イチャイチャしたいと思っている。
でも、記憶が無くて、彼を社長としか思っていない私に無理強いはしなかった。

寧ろ、大切に壊れ物のように扱ってくれた。
「少しぐらい、くっついていいだろ?葉月」

「え、あ・・・」

彼の方が私のカラダにカラダを寄せて来る。
背中越しに感じる彼の体温。

「ち、ちょっと・・・航さん…くっつき過ぎですよ…」

「そうか?」

全身に熱が篭っていく。

彼は少しだけカラダを離した。

「そう言えば…俺と葉月の二人じゃないんだな…」

「何がですか?」

「ほら、桐谷君が居るから…三人だ…」


「そうですね…」

「残念なような…寂しいような…仕事は出来るからいいけど…」

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