SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
『藤堂コーポレーション』本社。
二ヵ月振りに足を踏み入れた社長室。
以前と全く変わりなかった。
変わった言えば、観葉植物の位置とデスクが一つ増えただけ。
「私は派遣の身ですので…貴方が使用していた通りに使用させて頂いています」
「桐谷さんは仕事やり辛くないですか?」
「はい」
「なら、いいんですけど…」
「社長のコーヒーは奥様が持って行った方が宜しいかと思います。お願いできますか?」
「はい」
私はコーヒーマシンで抽出した淹れたてのコーヒーを航さんのマグに注ぎ、銀のトレーでデスクまで運んだ。
「社長・・・どうぞ」
「葉月…ありがとう」
二ヵ月振りに足を踏み入れた社長室。
以前と全く変わりなかった。
変わった言えば、観葉植物の位置とデスクが一つ増えただけ。
「私は派遣の身ですので…貴方が使用していた通りに使用させて頂いています」
「桐谷さんは仕事やり辛くないですか?」
「はい」
「なら、いいんですけど…」
「社長のコーヒーは奥様が持って行った方が宜しいかと思います。お願いできますか?」
「はい」
私はコーヒーマシンで抽出した淹れたてのコーヒーを航さんのマグに注ぎ、銀のトレーでデスクまで運んだ。
「社長・・・どうぞ」
「葉月…ありがとう」