SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
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彼との最初の出逢いは三年三ヵ月前…
『東亜医科大付属病院』特別室。
藤堂克己社長が突然倒れて入院した。
「入るよ…父さん」
私と社長が話をしていると突然ノックして、アメリカに居るはずのご子息・藤堂航さんが入って来た。
「航…」
「何だ…元気そうじゃないか…母さんが危篤状態だって言うから…慌てて帰って来たんだぞ…」
「・・・蘭莉のヤツ…何言ってんだ…全く」
「・・・父さん…彼女は誰?」
「あ…俺の秘書の早波さん…お前の花嫁第一候補だ」
「し、社長!!?」
私は社長の言葉に動転する。
「・・・父さんは相変わらず悪い冗談がスキだな…俺は藤堂航だ…」
動揺する私を他所に彼は冷静に取り、自己紹介した。
さすがは家族。社長のコトを良く理解している。
「初めまして…秘書の早波葉月と言います…航様」
社長に似て鼻筋の通ったイケメン。瞳は聡明な光を宿していた。アメリカの名門大学を卒業した彼はそのまま残り、大手製薬会社『ジーザス』に就職したハイスペックな人。社長の自慢の一人息子。
彼との最初の出逢いは三年三ヵ月前…
『東亜医科大付属病院』特別室。
藤堂克己社長が突然倒れて入院した。
「入るよ…父さん」
私と社長が話をしていると突然ノックして、アメリカに居るはずのご子息・藤堂航さんが入って来た。
「航…」
「何だ…元気そうじゃないか…母さんが危篤状態だって言うから…慌てて帰って来たんだぞ…」
「・・・蘭莉のヤツ…何言ってんだ…全く」
「・・・父さん…彼女は誰?」
「あ…俺の秘書の早波さん…お前の花嫁第一候補だ」
「し、社長!!?」
私は社長の言葉に動転する。
「・・・父さんは相変わらず悪い冗談がスキだな…俺は藤堂航だ…」
動揺する私を他所に彼は冷静に取り、自己紹介した。
さすがは家族。社長のコトを良く理解している。
「初めまして…秘書の早波葉月と言います…航様」
社長に似て鼻筋の通ったイケメン。瞳は聡明な光を宿していた。アメリカの名門大学を卒業した彼はそのまま残り、大手製薬会社『ジーザス』に就職したハイスペックな人。社長の自慢の一人息子。