SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「野上さん」
「どうした早波さん…思い詰めた顔をして?」
秘書室長の野上さんは心配そうに見ていた。
「野上さん…これを」
私は野上さんのデスクの上にそっと封筒を置く。
さっきまで私を心配そうに見ていた野上さんの表情が一転して、驚きで瞳が見開いた。
私が置いた封筒は退職届。
野上さんは退職届と私の顔を交互に見つめ、戦々恐々として問いかけて来た。
「早波さん…本当に辞めるの?もしかして…結婚!?」
私の年齢は二十九歳。次の誕生日が来れば三十歳。
寿退職と思われても仕方がない。
でも生憎、私にはそんな相手は居ない。
「会社を退職して、語学留学しようかと…」
「そっか…留学か…」
野上さんはとりあえず私の退職届を受け取る。
しかし、その表情は硬い。
「どうした早波さん…思い詰めた顔をして?」
秘書室長の野上さんは心配そうに見ていた。
「野上さん…これを」
私は野上さんのデスクの上にそっと封筒を置く。
さっきまで私を心配そうに見ていた野上さんの表情が一転して、驚きで瞳が見開いた。
私が置いた封筒は退職届。
野上さんは退職届と私の顔を交互に見つめ、戦々恐々として問いかけて来た。
「早波さん…本当に辞めるの?もしかして…結婚!?」
私の年齢は二十九歳。次の誕生日が来れば三十歳。
寿退職と思われても仕方がない。
でも生憎、私にはそんな相手は居ない。
「会社を退職して、語学留学しようかと…」
「そっか…留学か…」
野上さんはとりあえず私の退職届を受け取る。
しかし、その表情は硬い。