SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「俺にとって君は特別だ」

社長の切れ長の黒い双眼が情熱的に私を見ていた。

「君が本気で秘書を退職するなら、俺は君との関係を再構築したい。これからは俺を社長としてではなく、男として見て欲しい」

社長が初めて男になった。
今までお目にかかったコトのない社長のオトコしての部分。

フェロモン全開で色っぽい。
私の方が激しく動揺し始める。

「ななな、何と言いました?し、社長」

動揺し過ぎて、呂律も回らなかった。
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