SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
社長の初恋~航side~
早波さんは帰宅。
俺は一人社長室に残り、ノートパソコンで前年の収益推移を眺めていた。
遊佐課長を我が社に迎え、新規事業部を立ち上げたばかり。設備投資の費用も嵩み、マイナスだった。注目され、化粧品の売り上げは好調とは言え、気が抜けない。
ふと頭の片隅に早波さんの顔が浮かぶ。
ーーーー一ヵ月先とは言え、彼女が俺の元からいなくなってしまう。
突然降って湧いたような話で動揺を抑えきれなかった。
退職は彼女の意思。
俺がどーのこーの言っても仕方がない。
今までの三年間の俺に尽くしてくれた彼女に感謝をし、労いの言葉を掛けてやらなければならない立場の人間なのに。
俺は感謝も労いの言葉を掛けてやれなかった。
駄々をこねた子供のように彼女を引き留めた。
何とも情けない。
明日、早波さんに謝罪しないと。
俺は一人社長室に残り、ノートパソコンで前年の収益推移を眺めていた。
遊佐課長を我が社に迎え、新規事業部を立ち上げたばかり。設備投資の費用も嵩み、マイナスだった。注目され、化粧品の売り上げは好調とは言え、気が抜けない。
ふと頭の片隅に早波さんの顔が浮かぶ。
ーーーー一ヵ月先とは言え、彼女が俺の元からいなくなってしまう。
突然降って湧いたような話で動揺を抑えきれなかった。
退職は彼女の意思。
俺がどーのこーの言っても仕方がない。
今までの三年間の俺に尽くしてくれた彼女に感謝をし、労いの言葉を掛けてやらなければならない立場の人間なのに。
俺は感謝も労いの言葉を掛けてやれなかった。
駄々をこねた子供のように彼女を引き留めた。
何とも情けない。
明日、早波さんに謝罪しないと。