SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
思い返してみれば、新入社員でいきなり秘書課に配属された私を一人前の秘書に育ててくれたのは秘書課室長の野上さん。
私の父と同じぐらいの年齢の野上さんの指導は厳しかった。
こうして、私が社長秘書を務めてられるのも彼の指導のおかげ。
恩を仇で返すような感じになるけど、私は別の世界も見たかった。
「社長は知ってるのか?」
「いえ…まだ・・・知りません…まずは秘書課室長の野上さんにお話をと思いまして…」
「分かった…この退職届は受け取る…でも・・・まだ・・・退職を受理したワケじゃないからね…」
「はい…では、社長室に戻ります。失礼します」
私は軽く頭を下げて、秘書課室長室を出た。
出た途端、安心したのか胸を撫で下ろした。
私の父と同じぐらいの年齢の野上さんの指導は厳しかった。
こうして、私が社長秘書を務めてられるのも彼の指導のおかげ。
恩を仇で返すような感じになるけど、私は別の世界も見たかった。
「社長は知ってるのか?」
「いえ…まだ・・・知りません…まずは秘書課室長の野上さんにお話をと思いまして…」
「分かった…この退職届は受け取る…でも・・・まだ・・・退職を受理したワケじゃないからね…」
「はい…では、社長室に戻ります。失礼します」
私は軽く頭を下げて、秘書課室長室を出た。
出た途端、安心したのか胸を撫で下ろした。