SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
社長とデート
荷物を置きに、一旦宿泊フロアへまでエレベーターで向かう。

硝子張りのエレベーター。
キレイな夜の街が見える。街は宝石箱から飛び出したジュエリーのように光り輝いていた。

「着いたぞ」
宿泊フロアに到着すると二人で降りて、部屋を目指す。

「此処か…」
彼は部屋番号を確信して、カードキーを差し込んだ。
ドアの扉が開くと『ここで待ってて』と私の耳元で囁く。

「はい」
私はドアの前で彼が出て来るのを待った。

今夜、ディナーだと分かっていたらもう少し服装に気を遣ったのに。
「待たせたな」
彼は荷物を置いて出て来た。

「いえ」

「そうだ・・・君のコト…葉月って呼んでいいか?」

「あ、はい…」

「じゃ君も俺のコト、航でいいよ」

「えぇ~っ!?」

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