SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「俺の言ってるコト、分かるよね」

「はい…」

「しかし…ファーストキスと言うコトは…君は…処女なのか?」

「あ・・・はい」

「へぇー…」
社長の顔が何だか嬉しそう。

「処女の女性に遭遇するのは初めてだ」

「そうなんですか…」

「実は…君を酔わせて…そのままベットに持ち込もうと不埒な企みをしていた…許してくれ。君にとっては初めての夜。俺の企みが未遂に終わって良かったよ」

「社長…」

「早波さんの大切な記念日となる夜だ。大切にしないとな」

「・・・」

「俺は本当に君のコトを何も知らないんだな。三年間、ずっと一緒に居たのに」

社長に処女かと訊かれ、素直に答える秘書は居ない。今の社長の思考はおかしくなっていた。
眠っている彼の唇にキスするなんて私もどうかしているけど。



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