SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「君が俺のカラダに触れたんだ。俺も君のカラダに触れていいよね…」

社長が私の肩に手を掛けてそのまま自分の体重を乗せるようにして、押し倒して来た。

「し、社長!?今日はゴルフコンペですよね…」

「あぁ~昼からな…」

そう言えば、昼からだった。
私の思考もかなり鈍っている。

「でも・・・君は初めてだから…まずはキスからしよう」
「お願いします」
「まぁ、二度目のキスだけど」
「勝手に奪ってすいません」
「それよりも目を瞑ってくれ」

「あ、はい…」
彼の甘く優しい声に応えて目を瞑った。
唇全体にフッと柔らかな感触が押し付けられる。

この感触が社長の唇の感触。
私の唇よりも厚みがあり、温かい。

唇の重なりはほんの僅か、神経がキスに全集中している為、時間が長く感じられた。
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