SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
秘書の結婚
「仕事を中断させてすまないな。葉月」
「いえ…」
会長が口にした痴女の美紅ちゃんについてどんな人なのか訊いてみたいと思ったが、トラウマになっている航さんには訊けなかった。
私達は野上さんの淹れたダージリンティーを飲み、奥様が手土産で持って来た御堂海里の『ザッハトルテ』を頂き、社長室に戻る。
「しかし…上沼さんにも参ったな」
航さんは後ろ髪を掻きながら、プレジデントデスクに戻り、チェアに腰を下ろした。
私もデスクに戻り、奥様の来社で中断した仕事を始める。
時折、感じる航さんの視線。
今までなら、何食わぬ顔をして仕事をこなしていたけど。
恋人同士になった今は、彼を意識し過ぎて仕事にならない。
顔に熱が押し寄せて思考がフリーズする。
「いえ…」
会長が口にした痴女の美紅ちゃんについてどんな人なのか訊いてみたいと思ったが、トラウマになっている航さんには訊けなかった。
私達は野上さんの淹れたダージリンティーを飲み、奥様が手土産で持って来た御堂海里の『ザッハトルテ』を頂き、社長室に戻る。
「しかし…上沼さんにも参ったな」
航さんは後ろ髪を掻きながら、プレジデントデスクに戻り、チェアに腰を下ろした。
私もデスクに戻り、奥様の来社で中断した仕事を始める。
時折、感じる航さんの視線。
今までなら、何食わぬ顔をして仕事をこなしていたけど。
恋人同士になった今は、彼を意識し過ぎて仕事にならない。
顔に熱が押し寄せて思考がフリーズする。