SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
ハネムーンよりも、まずは初夜をどう乗り切るかだ。
未経験の私は航さんに全てお任せするしかないんだけど。
「凄い部屋だな…」
「はい…」


国賓の人達が宿泊されるエクゼクティブスイートは豪奢な中世ヨーロッパの内装と調度品で溢れていた。
「気に入ったか?葉月」

「あ、はい…」

航さんはウエディングドレス姿のままではしゃぐ私を優しい目で見つめていた。

「今日の君は今まで見て来た君の中で一番キレイだったぞ」

フロックコート姿の航さんも私が一番見た中で素敵だった。

「航さんも素敵ですよ…」

「ありがとう…葉月」

「二人で朝まで過ごすのは今夜で二度目だけど…今夜が俺と君にとって初めての夜だな」

「そうですね…」

航さんにそんなコト言われたら、私…

真っ赤になる顔。
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