SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「直ぐにコーヒーをお持ち致します…」

「いや、俺はもう行くし、いいよ…早波さん」

遊佐課長は腰を上げた。
「本当にいいんですか?」

「ありがとう…キモチだけ貰っておきます」
「その件は遊佐課長に任せるよ…」
「分かりました。社長」

遊佐課長は急いで出てしまった。

「会長が君を呼び出した理由はなんだ?」

遊佐課長の背中を見つめていると社長のテノールの声が鼓膜に響いた。

「俺に関係あるコトか?」

関係あると言えば、関係あるが…

社長は遊佐課長から受け取った資料を手に持って、プレジデントデスクに戻る。



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