先生のおかげ

担任

「お前、何やってんの?」
「先生には関係ないでしょ?」
「あるよ。担任だもん。」

「とりあえず、うちに来てもらう。」
先生の家に着いた。
「座れ。コーヒー飲むか?」

「はい。ありがとうございます。」
「で、本題だけど、
 援助交際だよな。何回もやってるよね?
 何回か見かけた。初めは私服と化粧でわかんなかったが、笑い方や話し方一緒だからわかった。お金がいるのか?」

「そうです。だから、バラされても、続けます。」
「じゃあ、俺が買う。」
「は?何言ってるんですか?
 まともですか?」
「まともじゃないかもな。」
「安心しろ。女子高生には手は出さない。
でも、寂しいときは、俺を呼べば。」

「じゃあ、今日の分。俺が引き留めたから、
俺が渡す。夕食作ってあるから、食べていけ。」
「はい。」

『なんで、先生と夜ご飯?まあ、いいや。帰って作るの面倒いし』

「いただきます。
 おいしいです。先生すごい。」
「良かった。」
「こうやって、夕食だけ食べに来てもいいよ。」
「じゃあ、送ってく。」

家まで、送ってもらった。
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