先生のおかげ
 数日経ったが、先生は、誰にもいてくれてるようだった。

「吉川。今日俺んちに来なよ。
夕食一緒に食べよ。」

「はい。」

先生の家に行き、ご飯を食べた。
「先生、なんで、ごはん誘ってくれたんですか?」
「そろそろ寂しくなって来たんじゃないかって思った。そうだろ?」
「そうですね。」
「だと思った。
 吉川は、お金のためって言ったけど、
人に触れていたいんじゃないのか?」

『先生は鋭い。』

「そうです。」
「素直でよろしい。」
「寂しくなったら、ウチに来い。
一緒にいよう。」
「はい。」

『先生の優しさに甘えたい』
と思えた。

先生の家で勉強した。
その間、先生はそばで本を読んでいた。
ゆったりした時間が流れていて、
心地よかった。

家まで、送ってくれた。
「また、明日.学校で。」
「ありがとうございました。」
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