俺の好きにさせてください、お嬢様。
『本日よりエマお嬢様の執事となりました。ハヤセ、と申します』
高校1年生、2学期。
7人目の執事が去ってしまった朝。
パンを片手にジャムを塗っていたわたし、柊 エマ(ひいらぎ えま)の前に現れた1人のSランク執事。
そんな若きエリート執事は、名前を早瀬 真冬(はやせ まふゆ)という。
『今までの執事と俺を比べないこと、約束です』
こんなわたしに優しく笑いかけてくれて。
いつも心配してくれて、そっと絆創膏を貼ってくれるような、誰よりの味方でいてくれる人。
それから色んなことがあって、それを乗り越えたあとは───
「おはようございますエマお嬢様。今日は自分で起きれましたね」
「おはようハヤセ!そーなの!わたし頑張って目覚まし1回で起きたんだよっ!…ねぇハヤセ、ハヤセっ、」
わたしたちは執事&お嬢様であると共に、恋人同士?にもなりました。
「…ならどうすればいいか分かるよな?エマ、」
「っ、マフユ、…して…?」
「───よく出来ました」
「んっ…!んんっ、ひゃっ、それだめ…っ」
それからそれから高校2年生、秋。
実は俺様な専属執事と、甘い甘い秘密の激甘スクールライフが始まっちゃったりして。
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