俺の好きにさせてください、お嬢様。
今日はなんだろう?
フルーツかな?それともスイーツ?
食後のダイニングテーブルの椅子に座るわたしはきっと、ウキウキとはしゃぐ子供みたいだ。
でもトマト頑張って食べたからご褒美もらわなくちゃっ!
「あれ?ハヤセ?」
待ちわびているわたしの横に立ったハヤセ。
その手にはフルーツもデザートも無くて。
「デザート、欲しいですか?」
「えっ、うん!今日は何?秋だからモンブランとかかな!」
「もっと甘いものです」
もっと甘いもの…?
食べすぎないようにしなくちゃだけど、食欲の秋なんだから許されるはずっ!!
けれどハヤセは準備しようとしない。
今日はテーブルにも乗ってないみたいで。
うん…?え、今日はないの…?
なんて目で、コテンと首を傾けつつも見上げてみれば───
「んぅっ!はや…っ、んんっ!」
なぜかキスされちゃってる……。
屈み込むように体勢を落として、わたしの後頭部に回された手が引き寄せて。
そのまま少し激しいものが繰り返された。
「んんっ、デザ…トっ、ハヤセ…っ」
「…今日はこれです」