俺の好きにさせてください、お嬢様。




なぁぁぁにぃぃぃ!?

それだとわたしが先に服を脱ぐってことで、もちろんハヤセは脱衣場を出ていこうと……してない。


にっこり微笑んでわたしをそっと下ろした。



「脱がないのですか?そのままでは服が濡れてしまいますよ」


「ハヤセがいるから脱げないの…っ!」


「遠慮しないでください。それでしたら俺も手伝いましょうか」


「わわわわわっ!!そんなのだめだよ…!!」



この男は何を言ってるの…!!

同居ってこーいうところが厄介で、ドキドキの逃げ場がないから大変…っ!



「では一緒に脱ぎましょう」


「えっ、一緒…?」


「はい。そうすれば恥ずかしくありませんから」



わーーーっ!!

すでにジャケットを脱ぎ始めているイケメン。


そんな着替えシーンなんか無料で見ていいの…?訴訟とか起こされない…?

大丈夫…?なんか不安になってくる…。



「うわわわわっ!ハヤセ待って…!」


「…エマお嬢様、隠せれていません」


「わっ!へへ、本当だ…」



思わず顔を両手で覆ったはいいものの、指の隙間からハヤセとこんにちはしてしまった。



< 20 / 140 >

この作品をシェア

pagetop