俺の好きにさせてください、お嬢様。
なぁぁぁにぃぃぃ!?
それだとわたしが先に服を脱ぐってことで、もちろんハヤセは脱衣場を出ていこうと……してない。
にっこり微笑んでわたしをそっと下ろした。
「脱がないのですか?そのままでは服が濡れてしまいますよ」
「ハヤセがいるから脱げないの…っ!」
「遠慮しないでください。それでしたら俺も手伝いましょうか」
「わわわわわっ!!そんなのだめだよ…!!」
この男は何を言ってるの…!!
同居ってこーいうところが厄介で、ドキドキの逃げ場がないから大変…っ!
「では一緒に脱ぎましょう」
「えっ、一緒…?」
「はい。そうすれば恥ずかしくありませんから」
わーーーっ!!
すでにジャケットを脱ぎ始めているイケメン。
そんな着替えシーンなんか無料で見ていいの…?訴訟とか起こされない…?
大丈夫…?なんか不安になってくる…。
「うわわわわっ!ハヤセ待って…!」
「…エマお嬢様、隠せれていません」
「わっ!へへ、本当だ…」
思わず顔を両手で覆ったはいいものの、指の隙間からハヤセとこんにちはしてしまった。