俺の好きにさせてください、お嬢様。




だっていつかに早乙女には『見る限り極小だけど』って言われたくらいだ。



「やっ、やっぱり嫌…っ、やめる…っ」


「───…大丈夫。愛しています、エマお嬢様」


「っ…、」



胸の前でこわばらせてしまった手を、そっと包み込んでくれる。

ふわっと開いて、指が1本1本絡めとられるように合わさって、ぎゅっと握られた。



「…怖いですか?」


「こ、こわくない…、」


「俺に触られるのが嫌ですか?」


「そっ、そんなことないよ…!」



だってすごく優しいもん。

それで魔法にかけられていくみたいに、触られたひとつひとつが熱を持っていくの。



「ぁ…っ、ゃ、」


「……声、出してください。抑えないで」


「だめなの…、もっと大人になって綺麗になってからじゃないと…っ」



もっと綺麗になりたいもん。
ほら前もあったでしょ…?

女の子がいちばん綺麗になれるものは、なんだっけ…。


あぁそうそう思い出した。



「ハヤセに抱いてもらってからじゃないと…!!」


「───っ、悪いエマお嬢様、耐えてください、」


「えっ、んんっ…!!んぁっ…んぅっ!!」



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